胴切りして多肉を増やすぞ!
息巻いて胴切りして1年が経ったころ。
胴切りした下の部分から子株が吹いてモリモリに!
でもどうやって子株を外したらいいんだろう?
どのくらいのサイズなら外してOK?
そもそも外さなきゃダメなの?
など、いくつも疑問が出てきますよね…
胴切り後の子株、どうしたらいいか迷ったらこの記事を読んでみてください。
必ずあなたのお役に立ちますよ!
多肉植物の子株はどうする?そのままでもいい?
成長が不十分な子株を外してしまうと、その後の管理や環境・季節などによって子株をダメにしてしまう場合があります。
外すタイミングは早いより気持ち遅いくらいが吉!
外した後のことも考えて、より安全な方を選びましょう。
先ほどのホライゾンですが、一番小さな子株は判断に迷ったのでそのままにしました。
胴切りした後の株は根が回りきっていることが多く、成長がゆっくりになりやすいです。
そんなときはIB化成を入れてあげましょう。
この後IB化成を1粒追加しておきました♪
子株を外すベストなタイミングは?
ほとんどのエケベリアの成長期は春や秋です。
逆に、真冬や真夏といった成長が緩やかになる季節に外すのは避けたほうがいいと感じます。
うちは蒸れ対策も兼ねて6月の後半、夏ギリギリ手前に外しました。
それでも7月中ばの現在、問題なく過ごしていますよー!多肉は強い!
冬は発根が遅く小さくなって枯れ込んでしまいそうなので、寒くなったら子株取るのはやめましょう!
どのくらいの大きさなら外してもいい?
結論から言うと、うちは最低でも3cmくらいに育ってから外すように心がけています。
早く収穫するメリットより、収穫後ダメにするリスクを抑える方を選ぶのがいいかなーと。
ケースバイケースにはなりますが、成長期の春や秋なら多少小さくても外してしまうこともありますね。
この辺りは経験が大事だと思うので、初心者さんほど慎重に!
迷ったらやめる勇気!大事です。
子株を外すときのコツ3選
1.なるべく刃物を使わない
子株を外すと聞くと、ハサミでカットする方法をイメージする方も多いのではないでしょうか?
うちが刃物をおすすめしない理由はこれ。
ハサミは奥の手でとっておきましょう!
2.外すときはグルグルッとひねる
胴切りした断面から子吹いているケースは、接点が意外と小さいんです。
黄色の丸が実際に子株と茎が接地していた部分です。
ほんのちょっとしか茎と繋がっていないのが分かります。
3.持つだけで葉っぱがポロポロする子はハサミでカット
なるべく刃物を避けて!って話をしたんですが、例外があります。
子株を外そうと持っただけで葉っぱがバラバラして形が崩れてしまう子は、無理せずハサミを使ってください。
子株を外すやり方(2パターン)
手でひねって外す子株外し
子株はひねって外すのがおすすめ!
写真のような2頭で密集してないケースは掴みやすくとても簡単に外せます!
まずは手でひねって外せないか?試してみてください。
ギチギチに密集してて上手く指で掴めない…そんなときはハサミの出番です。
ハサミを使った子株外し
1.株をぐるっと見渡して様子を探る
密集しててひねって取るための手が入るスペースがない…
2.苗の間隔を広げて茎をカット
少し苗を左右に離してみると、茎が伸びてハサミの入る余地を発見!
手でもぎるのが難しいケースは、このようにハサミで茎がカットできないか見てみよう。
3.残りは手でもぎる
1つ子株が取れるとあら不思議。
残りは手でひねって簡単に取れるようになります!
子株を外しながらお世話もしよう
子株を外した後にやっていることはこの3つ。
- 茎の部分や子株の枯れ葉を取る
- 不自然に曲がってしまった茎は切り戻す
- キレイなロゼットに整える
うちは外した子株の仕立て直しもその日にやります。
胴切り後の子株は、ギュウギュウに植っていたため形が崩れやすいです。
形が崩れたまま植え付けてしまうと、不恰好なまま育つので注意。
中には↓ように、仕立て直しで葉っぱを取ったことで茎が長くなる子も出てきます。
茎が長くて植えにくい…
そんな場合は、ちょうどいい長さに切り戻してあげるのがいいですよ。
増やしたい人必見!子株を外したら葉挿しを取ろう!
A25のポットに入っているのは全部葉挿し。
形が崩れた子は仕立て直しながら葉挿しをもぎりっ!
生まれて1年前後の若い苗は葉挿し成功率が高いんです。
大きく育った葉っぱで葉挿しした方が成功率いいんじゃない?
そう思って大きく成長した多肉で葉っぱ取ってみた結果…
経験上、↑のような大きな葉っぱは軒並みイカになって成功率が低いという結果に!
増やしたい人は子株を外しながら葉挿しも取るといいよ♪
子株を外すときの注意点
復習も含むので箇条書きでサラッと書いておきますね。
- 引っこ抜くよりひねるのがコツ
- 成長期やそのちょっと前に外す(春や秋)
- 真夏や真冬はなるべく避ける
- 水やり直後は避ける
- 刃物(ハサミ)の使用は最小限に
- 刃物を使う前は消毒を!(熱湯やライターで炙る)
- 葉がポロポロする子はハサミでカット
子株を外した後の管理は?
根が無い子株は半日陰で発根管理
うちは外した子株はトレーにポイっとしたまま半日陰で管理してます。
発根してから植える方が株が傷む割合が圧倒的に下がるんです。
子株の発根管理はこの記事で詳しく解説しています。
管理している場所はこんな感じ。
日光が当たる場所は黒いトレーが熱を吸収して熱くなるので、気温が上昇する5月以降は適切な遮光が必要です。
ご自宅に養生専用の置き場スペース(遮光率50%程度)があると便利ですよ!
根がある子はなるべく早く植え付ける
外した部分が乾燥するまで半日〜1日ほど空けて植え付けます。
根がある子はすぐに水が吸える状態なのでなるべく早く植え付けてあげてください。
植えたら1週間ほど養生期間をとった後、水やりを開始します。
このときもカット苗の植え付け後と同様、あまり根が張っていないので少量の水やり(表面から1/3程度湿る程度)を意識してくださいね。
子株を外した下の部分(茎)
子株を外した苗が茎だけになったらお役御免で捨てちゃいます。
この後に子株が出てくる可能性はゼロではないと思いますが、捨ててしまう理由は土。
この土は根が回り切って根詰まりした状態。
新しい株の根が張る余地が無いんですよね。
仮に子株が出たとしても成長はかなり遅いと思われます。
胴切り後の子株の外し方まとめ
胴切り後はたくさんの子株が吹くケースがあります。
本記事でまとめた内容は、成長期になるべく刃物を使わず手で収穫してあげるのがコツでした。
あとは、外すのかそのままにするのか。
収穫に迷うほど小さい株はそのままにする!これも大切なことでしたね。
子株の密集度合いで外す難易度が変わってくるのもポイントです。
ご自身の経験値が上がってくると、この辺りも適切に判断できるようになります。
たくさん胴切りしてたくさんの子株を収穫する。
そうやって多肉ライフを楽しみつつレベルアップしていきましょう。それでは。